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脳の中は、少しずつ成熟していく。

脳の中は、少しずつ成熟していく。

その人間の、経験値や体験値や習得した知識が熟成し、

発酵した旨味として、実っていく。

だからこそ、若い時には理解出来なかった、複雑な人間模様や、

社会の困難さが分かり、それと同時に、

何が正しく、何が間違っているか、そして、何が滅びに通じるか、

反対に、滅ばない為には、どう生きたらいかが、習得されていく。

それは、知識や技術においても同じで、

長い年月の中で磨かれた専門知識や技術こそは、

人間の財産である。

いくら機械やA Iの方が効率よく、生産的であっても、そ

んなこととは、別次元で、

人間が築いてきたそれは、財産なのだ。

絶メシロードの、その地域での大衆食堂のおじさんやおばさんの作るメシは、

全国チェーン店の、画一的メシとは、 違うんです。

ずっと田畑を耕してきたばっちゃんの高度なテクニックも、

町工場で、ネジを作る職人のおじいさんの名人芸も、

その他、ありとあらゆる現場で、懸命に働いてきた人々の、それぞれのそれは、

人間の財産です。

皆んな 素晴らしい知識と技術の習得者である。

そこんとこを、見誤ると、

生産性や経済効率ばかりを追求して、

自分達で築き上げてきた文化と財産を、おろそかにしてしまう。

人は、財産であり、

個々の人間が築き、熟成させた、さまざまなことが、大切に文化へと結集していく。

だからこそ、大切にされなければならない。

そして、すべてにおいて、

そのど真ん中に、人間がいること。

その事が、忘れられないことだと、私は考える。

効率よりも、生産性よりも、大切なものがそこにある。と

考えるからです。

黙々と田の草をとる。
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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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