私もね~、脳のことが分かる前は夫婦喧嘩が絶えませんでした…苦笑!
しかし、脳のことが分かり始めると、
ある日決定的な事実に気づいたのです。
それまでは、なぜこの人(夫)はこんなことをするのだろう・・?とか
なぜ、私の心が分からないのだろう・・・と苛立ち、
怒りが来ていたのですが、
或る日
この人(夫)には、私が期待している行為をする、
そういう●脳回路がない、という、
決定的な事実に気づいたのです・・・!!
その時、すべての夫に関するわだかまりや疑問が
氷解していきました。
夫の脳は、いわゆる天才脳とでもいうべき、
常人で思いつかないようなスケール感を持ち
あゝっと驚くような発想をします。
本などもすごい速さで一冊を読み上げてしまいます。
私は、それが面白く、
決して私にはありえないそういう能力が好きで
結婚したのですが、
反対に夫の脳は、他者に対する関心が薄いのです。
人間関係にはきわめて淡白です。
一方で自分が関心を持ったことに対しては、
優れた集中力と持続力を持ち、
そこからどんどん深め、広げていく脳回路があります。
他人に関心が薄く、感情が作動しないために、時に
とても冷淡で、ともすると平気で無視されることもありました。
しかしそれも悪気はなく、単に
そういう気遣いの脳回路がないのです。
つまり人間は、それぞれの人の独特の脳回路を持ち、
その脳回路によって
その人間の行為や行動が起き、
生き方になっていく、というわけです。
だからいくら自分の要望や要求を相手にしても、
相手にしてみれば、その人の中に、それに答える脳回路がない限り、
それには答えられない。
要求する方がいくら頭に来ても、いらいらしても、
本人は、ポカンと、するしかない、というわけです。
人間の脳のメカニズム、
面白いでしょう。
言うなれば、その人の行為、行動に現れていることこそ、
その人の真の姿、いわば、現実的な姿なのです。
だから、それを受け入れていく、という事が
大事なのです。
決して自分の脳世界の地続きには、他者はいないのです。
脳のことを理解できた私はまず、
夫への私の要望や要求、更には希望もすべて
取り下げました・・・トホホ!
反対に彼をしっかり観察し、
彼の行為、行動、それを動機づける心理などを
理解していきました。
その一方では、
私自身の行動、行為と、その動機になっている心理も
厳しく自己観察し、分析しました。
勿論喧嘩はほとんど無くなり、反対に
夫が自分を生かし、その才能が社会へと貢献できるように
サポートすると伴に、
私自身の自立へむけての考察とその人生設計をしました。
ただ、どうしても彼に変って欲しいことに関しては
ずけずけと進言し、
真正面からぶつかりましたが。
私は40代後半の頃から、
独学で脳の世界を調べ始め、今、
人間とはなにかがかなり分かってきました。
人間とは、初めから終わりまで、自分であり、
自分でしかなく、
厄介なことも、孤独もすべて、
自分で引き受けるしかない存在です。
また、
自分しか、自分を変えることも、助けることもできません。
すべて自分に起きることに責任を持ち、
自分で自分の人生を切り開き、そしてそのプロセスにおいて、
そして自分にはない、他者のなかにあるその個性、
その善良なる世界から、
多くのことを学び、自己成長のプロセスで成熟していくのです。
私は甘いことや耳障りのいいことを言いません。
しっかりと自他の分離をし(他者と自分の違いを認識し)
自分の基盤の上に立ち、
そして、他者との偶有的な出会いを喜び、
いかにも、
いかにも自分らしい生き方を
生きる覚悟と決意の中でこそ。
自分の生き方が定まり、熟していくと
思います。

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