◆「 言葉は、熟すまで話してはいけない。」
これはまことに深い言葉である。
言葉が、相手及び他者へと渡される、或いは、
深く価値のある言葉として響くには、
時が必要である事。
その時の中で、しだいに言葉が熟していく。
より効果的に、
より相手に寄り添い、
そして、言葉を受け取る側が、
心から納得してその言葉を受け取るには、
その言葉が、一つの真実としての
重さを持っていなければならない。
そしてそこには、最も大切な事として、
言葉を渡す相手に対する、
或いは自分自身に対する、
全幅の信頼がなければならない。
※この全幅の信頼がない言葉は、
愚痴になったり、悪口になったり、自己憐憫と、言葉が
ゴミ化する。
どんなに厳しい言葉も、
どんなに激しい言葉も、
そこには、
一滴の疑心もなく、
真っ直ぐに
相手の心の核に向かって、語られなければならない。
時には、言葉を発せず、
じっと成り行きを凝視して、
沈黙を守ることも、必要である。
※沈黙も言葉である。
「言葉は、熟すまで、話してはならない」
言葉は生きもので、
常に私達の人格を背負って発せられる事。
それは、私達の分身であり、
だからこそ、正直であらねばならない。
言葉の中には、
私達のイキイキした生命が宿っている事。
だからこそ、慎重に、そして
どんな時も、根底には、
信頼という、
温かいものが流れていなければならないと
私は思います。

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