「冬薔薇」とかいて「冬そうび」と言います。
俳句の冬の季語でもある。
冬枯れの中に咲いている薔薇です。
この言葉も、その姿も、美しいなぁと思う。
春の温かさ中に伸び伸びと咲く薔薇も、
夏の強い日差しに、凛として顔を向ける薔薇も、
それはそれでいいけれど、
冬の寒さの中にポツンと咲いて、
そのまま立ち枯れていくさまは、
寂として寞として素敵だと私は思う。
誇り高き花の気品を感じる。
私も、こうして立ち枯れてゆけるだろうか。
ある時北風にあおられて
カラカラに枯れた花びらが
一瞬にサーッと散ってしまうように、
なれるだろうか。
そのすべての夢が消えてゆく瞬間こそ、
おおいなる祝福に包まれる時であろうと、
私は考えている。

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