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芸術生活その3、冬薔薇。

「冬薔薇」とかいて「冬そうび」と言います。

俳句の冬の季語でもある。

冬枯れの中に咲いている薔薇です。

この言葉も、その姿も、美しいなぁと思う。

春の温かさ中に伸び伸びと咲く薔薇も、

夏の強い日差しに、凛として顔を向ける薔薇も、

それはそれでいいけれど、

冬の寒さの中にポツンと咲いて、

そのまま立ち枯れていくさまは、

寂として寞として素敵だと私は思う。

誇り高き花の気品を感じる。

私も、こうして立ち枯れてゆけるだろうか。

ある時北風にあおられて

カラカラに枯れた花びらが

一瞬にサーッと散ってしまうように、

なれるだろうか。

そのすべての夢が消えてゆく瞬間こそ、

おおいなる祝福に包まれる時であろうと、

私は考えている。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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