ほんとうは、夢も才能も自分の中にある。
まずは自分の足元を掘る事。
遠野の富の資源は、遠野の中にあると言うことです。
ただし、その資源が何であるかを、
遠野の人々が気づかないとダメですよ。
私から見ると遠野には資源がいっぱいありますが、
カンジンカナメノ遠野の人が気づいてないかも!
そのひとつが、ガラス絵館です。
例えば、遠野観光を終えた人々が
最後にガラス絵館に行ってごらんなさい。
それまでは、遠野の田園や神社や名所であったが、
そろそろそのマンネリにあきてきたころ、
それをうち破るがごとく、
思いがけなく美術館が現れる。
林の中にひっそりと佇む美術館に入ると、今まで見た事のない、
ガラス絵に出会い、
また児玉さんの愛情溢れる絵に癒されて、
感動する。
もしかして、美味しいコーヒーが
そこで飲めたなら最高!
このツァーは大成功でしょう。
みんな遠野が大好きになりますよ。
こんな観光ツァーは、日本じゃ探してもどこにもありませんよ。
すべてのことは、最終的には愛情です。
雅な遠野八幡を始め、荘厳な六神石神社も、神秘の早池峰神社も、
そして、オシラ様の伝承園も、馬がいるふるさと村も、
みんな遠野の人々に愛されているでしょう。
だから引力があるのです。
そして、
児玉さんのガラス絵にも、遠野愛が溢れています。しかし、
なぜかくも遠野でガラス絵館が知られていないのかは、
私には分からない遠野の色々な事情もあったかもしれません。
ただ私はもし遠野が豊かに繁栄していきたいなら、
ちっぽけなことにはこだわらず、
思想信条、利害を超えて、
遠野中の全部を率いて行かなければ
ならないと思いますよ。
そういうプロデュースが必要です。
お金儲け、経済というのは、
それくらいスケールが大きくないと、お金は入ってきません。
今ガラス絵館は、
児玉さんのお弟子さんであり、親友であった佐々木和香子さんが、
ひとりで何もかもをやっておられます。
展示する絵の、季節ごとの差し替えも(これはえらい力仕事です)
美術館のさまざまな雑用と管理も、
ひたすら和香子さんの、使命感が、
それを支えているのです。
行政にお金を出せとは言いません。
がせめて、遠野の心ある人々が、
美術館の周囲の草を刈るなり、
道の整備をしたり、
看板の建て替えくらいは、
やってあげて欲しい!
良かったら
映画「どこかに美しい村はないか」も、ガラス絵館でお使いください。
遠野に限り、上映料なんてケチな事はいいませんから。
お金を儲ける、と言う事は大変なことです。
遠野をマーケティングするには、
前回ご紹介したW氏が教えてくれたように
まず、
遠野の人々が、
遠野の何が、どれが、どのように価値があるかを、
明確に、熟知していなければなりません。
妖怪ばかりに依存せず、
まずはご自分たちをよーく客観的に
眺め、見渡して、
それを突き止めることでしょう。
兎にも角にもまずは、
ガラス絵館に
ガラス絵を見に行ってください。
日曜のみの開館です。



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