立花隆さんとは一度だけ西武線の池袋駅改札ですれ違った。
アレっと思ったら立花さんで、
立花さんの本は新刊が出るたびに読んだ。
世の中を、現実を、
どのようにリアルに見たら良いのかのヒントを得たいと読み、
そこで紹介されている本も,可能な限り読んだ。
昨日、立花氏と大江健三郎氏の対談を再度読み返した。
立花さんも大江健三郎氏も,人間の、そして日本の行く末を案じながら亡くなられた。
「幾つもの問題が,手直しのきかない、後戻りのきかない大きな危機へ向かって進行している」と。
そして私も案じている。時々どうしていいかわからなくなり落ち込む。
私にできることなどたかが知れており,本当に微細な事しかできない。
書くこと、そして能勢監督の力を借り映画を作る事くらいしかできない。
しかし立花さんの
「負け続けてもいい。自分の意思をもちつづけろ!」
と言う言葉に励まされる。
この「負け続けても」と言う言葉は
恐らく世間の壁を前にして立花さんも、
圧倒的少数派として、
世間の壁の前で自分の言葉が突き進まない事に、
絶望や憔悴があったかも知れない。
私もしばしばその絶望感に陥いる。
しかし自分の意思を持ち続ける事なんだね。
それが大切なんだね。
そう言いながら私は自分を励ましている。
今また能勢監督と一緒に,三本めの映画(動画)に取り組んでいる。
大切なことを伝えたいと思っている。


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