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エッセイ55 、大きな時代の終焉/私の予想

昨日,値下げ合戦の価格競争はダメだと書いたばっかりだが、

今朝の新聞一面に,シャープが中国と韓国どの価格競争に負けて、テレビの液晶を撤廃すると書いてありました。

もうこういう古い資本主義経済をどこかで乗り越えなければ,と思いますが

ただ、これからのA I時代になると、

もしかしたら大きな変容が、経済にも起きてくるかも知れないので、

それも視野に入れて書きます。

     ◯

当事者を除く100%に近い人が、

ロシアのウクライナ侵略やイスラエルのガザ攻撃に対しては、

こんなことをしてはダメだと思っているよね。

ダメだとは思わない人も、

大量に人が殺されていく事を

いいとは思っていないだろう。

つまり、大きく俯瞰して地球全体をみれば、

人が人を殺してはいけない、という

まともな見識や考えを持っている人が

たくさんいる。

たくさんいるということは、

人間全体の知性がそこまで成熟してきたということでしょう。

私が何を言いたいかというと、

人類史は人間が成熟してゆく歴史でもある、ということ。

だからロシアのやっている事も、イスラエルとハマスのやっている事も、権威主義の北朝鮮も,中国もが、

古い前時代感覚のままであると、

殆どの人は,そう思っているでしょう。

つまり、殆どの人は、これまでの20世紀を引きずる時代は,もう限界で、

なんとなくそれをのりこなければならないと思っているのではないか、

と私は考えるのだが。

そして殆どの人が

次の時代は,多分A Iテクノロジーの時代だろうとも、

何となく思っているけど、

どんな時代になるかが、

はっきり見えてこないジレンマがある。

少なくとも、次の時代は今の時代を

どう解決するかの課題が突きつけられるでしょう。

そこで、私が予想するのは。

      ◯

ロシアはおそらく敗北するだろう。

一時的には、勝利するかも知れないが、敗北する。

イスラエルもハマスもどちらも勝たず、どちらもが敗北する。

問題は中国で、しかしもしかしたら習近平は最後にはアメリカと手打ちをして,ロシアや北朝鮮を裏切るかも知れない。

私は習近平がプーチンと心中するとは思えないからね。

そういう風に古い時代が終焉していくのではないか。

そして次に来るA I時代は真っ二つに割れるかも知れないと考えている。

ひとつは、

A Iを使ってテクノロジー社会を爆進しようとする動き、

それは経済の形としてもそうなるでしょう。

もうひとつは

人間らしさを求める自然回帰の動き(経済の形としても)

そしてそのどちらにも共通することがある。

それは、そのどちらもが、A I時代に人間はどのように生きたらいいのか、

幸福とは何かを追求するであろうと私は予想している。

A Iテクノロジー社会を爆進しようとする者は、

A Iを駆使してより利便的社会を目指し,果てには宇宙の別星移住を目指すかも知れない。

もうひとつの自然回帰を目指す人々は、

人間らしい生き方を目指し、化学化(科学)してゆく社会を拒否して、

自然との共生を目指してゆくかも知れない。

私が言いたいのは、

物や情報の生産はA Iが人間を凌駕してゆくだろうから、

その時人間は何をすればいいかが当然問われてくる。

考えられる事は、

A Iにはできなないことで、

それは、人間の存在の仕方や、

人間の幸福とは何かを、

考察追求することこそが、

人間の仕事領域になるかも知れない。

その時経済も、

人間の幸せを巡って、

種々さまざまに異なる経済のマーケットを作り出す可能性がある。

どちらのマーケットも、

人間を幸福にすることを目指したマーケットになるという事です。

そしてね、

人間の幸せと言ってしまえば簡単だが,その具体的な実現というと、

そうは簡単にはいかない。

さまざまなジャンルに於いての検証が必要で、

その分マーケットは多層に広がっていくだろう。

それは、

人間が生き延びてゆく為の

最も必要で高邁で高尚な考察の追求あり、そのマーケット(経済の形)でもありうる。

現在の低次元の争いを超えてゆく、

人間の姿かも知れない。

そうなるといいね。

そしてそれは決して

夢ではないと、

私は思っています。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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