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田下憲雄メッセージ集「会社は社員を犠牲にしない」その序章2、自由と民主主義のリベラリズムも、グローバリゼーションも、もはや崩壊している。

自由と民主主義のリベラリズムも、グローバリゼーションも、もはや崩壊しており、

日本はこの現実から目を逸らしている。

ロシアのウクライナ侵攻の実相を見ていると,昨日書いたように、

そこにはゾッとする現実がパックリ口を開けている。

第二次世界大戦、さらに東西冷戦で勝ったアメリカの奢りと油断が、

次々と戦争や紛争へと介入し、その結果、平和はただの紙切れのようになってしまった。

しかしそれはアメリカのせいと言うよりむしろ、

世界の国々がそういう複雑で多重な層を持って存在していたのであり、

それを単純なイデオロギーと資本主義と共産主義で覇権化しようとしたことそのものに間違いがあったように私は思う。

思えば私も、

第二次世界大戦後は、その教訓を得て平和で民主的世界なると幻想してしまっていた。

少なくとも私はそう思っていたが。

しかし考えてみれば、

そもそも日本の経済が立ち直ったのは、朝鮮戦争の大需のおかげであり、

大学時代もベトナム戦争の中にいた。 

そのあとも、

あちこちで戦争や紛争が起きる中、

今はもう平和ということの効力が、

ただの紙切れのように遠くこだまするばかりだ。

問題は私達日本人で、この世界の現実、実相をリアルに受け止めているかどうか。

既に、自由と民主主義のリベラリズムがガラガラと崩れ落ちている事。

さらにグローバリゼーションが崩壊している事を、

どれだけの日本人が分かっているか、です。

そして、もはや自由貿易・ T P Pが現実的にはむしろ日本のデフレや格差の原因になっている事を、

どれだけの日本人が理解できているか、です。

むしろ、もしかしたらトランプさんの方が現実を分かっており、

賢いかもしれませんよ…苦笑!

逆に第三の国々が、

ウクライナにもロシアにも距離を取り,世界の情勢を注意深く見ている中、

日本は余りにもお人好しというから尻が軽いというか、甘い気がする。

恐ろしいなぁーと思うのは、

ウクライナの情勢を横目でみている中国が、

もし何かあっても,アメリカは武器を提供するくらいのことしかやらない、と言う風にアメリカを見定めているかもしれない。

私が何を言いたいか,と言うと、

こう言う状況に囲まれて、私達の国が在ること。

そしてその中に、私達の経済もが組み込まれている事。

それにも関わらず、

自民党総裁選を見ていても、爺さんばあさんがのさばっていて、

相変わらず旧態以前の、昭和的派閥政治、

平成の利権誘導的認識,感覚のままかもしれないこと。

彼らがいまだに、

リベラリズム幻想,グローバリゼーションの幻想から覚めていないとしたら、(多分覚めていない)、

それはとても恐ろしい,と私は思います。

その恐ろしい老害の中に私達は囲まれているのだとしたら…。

30年のデフレから脱出し、経済成長していく為にも、

なんとかしなくちゃねー。

思い切った改革、と言うより、

革命的に日本の政治と経済の癌を手術しないとダメだと、

私は思います。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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