アメリカ副大統領ヴァンス氏の本「ヒルビリーエレジー」を読み終わりました。
描かれていた今のアメリカは、
粗野で下品で、まるで西部劇にでてくるアウトローの世界のようです。そして私は、
もしかしたらもう、
うつ手がないんじゃなかろうかとさえ思いました。
ヒルビリーとは,アメリカの白人貧困層の人々です。
アパラチア山脈の麓アメリカ中西部の工業遅滞で、
近年、何もかもを失ったラストベルトの人々を指します。
そこには、喧嘩と暴力、暴行、すぐ銃で撃とうとする短気、
簡単に手に入るドラッグ、
仕事をやる気がなくサボタージュする人々。
常態化する盗難、
安易な離婚による家庭崩壊など、
倫理や道徳意識が崩壊しています。
一般人でも、ドラッグがすぐ手に入るなんてことも、
喧嘩すると,すぐ銃で撃うとすることも
日本ではおよそ考えられません。
社会秩序が崩壊し、知的文化も壊滅状態です。
このヘドロの沼の国民を救うには、
カマラ・ハリスさんででは、
とても無理だと思いました。
いわば、常軌を逸し、ある種、理不尽な斧を以て、
政治も経済も、社会システムをも、
大胆に、切開手術をするトランプさんでないと、
とてもとても、無理です。
普通の人なら、
こんな厄介な仕事なんか逃げて、引き受けないでしょう。
トランプ氏が逃げないのは彼がある種、狂気の人であり、
常識人ではないからです。
なぜここまでアメリカがダメになったのかは、
リベラリズムにかぶれた、
東海岸の弁護士や政治家やジャーナリストなどの、
エスタブリッシュメント、
ウォール街のハゲタカファンド、
つまり、地に足をつけ、汗を流して働くことのない人達や、
アメリカの影の権力としてのペンタゴン、C IA、FB I、国務省,内務省や、あのUSA IDなどなどが、
グローバリズムを口実に、アメリカが世界を一極支配する為に暗躍し、
自国アメリカをも、蝕んでしまったようです。
そこにはゾッするような アメリカの裏の顔があり
今回のウクライナ戦争でも、民主党政権の中枢部にいて、軍需で大儲けをした人間もいるらしいです。
大きく分断されてしまった本当のアメリカの現実を、
直視しない民主党政権と
いよいよ末期状態までに破綻した資本主義社会が、
大きく口を開けてアメリカ社会を呑み込もうとしている。
このごく一部のエリート化したエスタブリッシュの中から、
ヒラリー、オバマ、そしてバイデンが出てきた。
そして、ラストベルトの労働者達は貧困の中で苦しんでいる。
その人々が、トランプ氏を圧倒的に支持しました。
そして彼らの子ども,孫の若い世代、
かれらは政治関心がなく、選挙に行ったことない若者が、
つまり、
トランプとハリスの政策の違いなどもわからない若者がトランプに票を入れました。
それは、
トランプさんが自ら彼らに会いに行ったからです。
今までそんな大統領候補者はいなかったからです。
おそらく彼らは,
大統領候補者ではなく,人間トランプに出会ったのだと思います。
なぜなら、一番絶望しているのは、彼らのはずですから。
オバマがアメリカ大統領になった時、何も知らない私は、
あの人種差別の国から、
有色系の大統領が生まれたことに感動しましたが、しかし、
アメリカ市民,特にヒルビリー系の人にとってオバマも、自分達とは遠い、エリート層の人間だったのですね。
以前見たYouTubeで,アメリカ在住のジャーナリストが、
ヒラリーもオバマも国民には、優しくなかった、と言っているのを聞いて、えーっと首をかしげたのですが、
今回ちょっとわかりました。
この本を読む限り、アメリカは他国の紛争どころではありません。
トランプ氏の言う通り,まず自国の人々を救い出さねば。
そしてこの本を読み、
私たちの日本社会も民衆は、まだまだ健全そのものです。
秩序,治安においても,アメリカとは比較にならないくらい、安全です。
知性も文化もアメリカにくらべたら、
なんと品格のあることか。
申し訳ないけど建国200年のアメリカに比べ、
2000年以上の歴史の日本の蓄積が、日本を支えてくれている。
ただし、です。
もしかしたらトランプさんは命がけかもしれません。
なぜならあの禁断の「ケネディファイル」を開けると公言したからです。
今回ヴァンス氏の本を読み、
アメリカが落ち込んでいる窮地が抜き差しならない深刻さであることを知りました。
それを引き受け立ち向かうトランプ氏のアメリカがどうなっていくのか?
少なくとも私は、
軽々にトランプ氏を批判するのではなく、
じーっと見守ろうと、
思いました。


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