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田下憲雄とイノベーション1、君はシュンペーターを読みましたか?

世の中というのは、一見何が正しくて、正しくないかわからない。

しかし矛盾のあるもの,齟齬のあるものは、

その微妙なヒビが時間(時代)の経過とともに次第に姿を現してくる。

ただそれを予見できる者はほんの一握りの人間に過ぎない。

もし言うならば、シュンペーターも田下憲雄もその一握りの人間として、その先見性を、

周囲に人間から理解されなかったという共通点を持つかもしれない。

しかし今、やっと資本主義経済が、

株主資本主義、金融至上主義経済として、

その末期的様相を現している。

いわゆる自由主義圏のアメリカ,西欧諸国の敗北と崩壊が、

時間と共に刻々と私達の前に迫って来ている。

世間ではトランプがどうのとかまびすしいが、

そんなことは末端のどうでもいいことで、

私の目には、確実にこれまでの資本主義世界の崩壊が始まると共に、

それの連鎖の中で、自国の経済破綻を防ぐ為に、

各国がその自衛と防衛に走り出すことは火を見るより明らかである。

勿論日本もその中に引き込まれて行くことは明白であり、もうお尻に火がついているどころか、ぼうぼうに燃えているのに、

まだ、気が付かない。

憲雄氏も私も、いずれ金融経済が崩壊するであろうことは予見していたが,

こんなふうに日本がアメリカの道連れにされ、

更にアメリカ社会の目を覆いたくなる荒廃と退廃までは、

予想していなかった。

だけどね、くるものはくる。

その時の為にもー準備を始めなければならない。

憲雄氏退任時においての周辺の人間は、憲雄の先見性を理解できなかったが、

しかし今、インテージには、憲雄氏が選び採用した若者達が,中堅として育っているらしい。

ならば、その田下チルドレンに対して,私は希望を持つ。

まずは田下チルドレンの皆さん、

今こそ、

シュンペーターを読もう!

もう読んでいる人もいるかもしれないね。

滅びつつあるこ現存の経済を、滅びさせず、

生き延びらせる為に、

イノベーションをおこさなくては!

しかし、憲雄氏も書いているように、イノベーションは、即席には起こらない。

小さな積み重ねと時間が必要だね。

どのように、或いは、

どのようなイノベーションをおこしたら、或いはおこせうるのか。

兎にも角にも、私はそういうことには全く無知なおばあちゃんだけど、

憲雄氏の断片的な言葉やその生き方を通して、

少しずつ書いてみたいと思っている。

書けるかなぁー⁈

とにかく書き始めてみます。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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