青空に満開に咲く桜を、美しく描いた絵は、分かりやすく、
誰もが、感嘆する。
反対に、嘆きや、怒りや失望の絵も、わかりやすく、
共感が生まれる。
しかし、人間の深い懊悩や、それを突き抜けた精神の明るさや、
苦悩やら喜びを超越した飄逸さを描いた芸術作品は、
なかなかわかりにくい。
作家の苦しみがあり、喜びがあり、彼の詩情があり、
ユーーモアがあり、生活があり、諧謔さえもある。
そう言うものが、写真のポジとネガのように作品に立ち現れているとき、
私は、凄いなぁ〜と心が惹かれていく。

有本利夫「午後のまどろみ」雑誌芸術新潮より
有本は「人間は山のような存在」だと!

「花降る日」同芸術新潮より

松田正平「大きい魚・おひょう」画集「風の吹くまま」より。
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