たとえば今まで、育成歴や人格の偏りではないかと言われていたことが、
実は遺伝子の問題であったり、
脳の神経回路の機能障害が原因であることが分かってきました。
おそらく脳の解明により、これまで分からなかったこと、
不思議だったり、神秘とされたことがどんどん明らかになって行くでしょう。
神という概念も宗教も、
人間の脳が考え出したものであり,
その他、
人間社会の掟(法)も倫理も道徳もまた、社会通念というものもすべて、
人間が作り出したものです。
すべてのことは、自分の脳の中で起きている。
これまで何度も書きましたが,
自分(私)という現象も、
遺伝子による脳と身体の基本特性と、
育成と学習による記憶の内的世界が、
外的世界に反応して(心理投影して)
自分(私)の行動の動機になり、
現象化しているのです。
宮沢賢治は詩「春と修羅」の序でそれを書いていますね。
先見性がありました。
つまり
自分(私)に見えている世界は、
自分の脳の中にある、
自分が獲得したデータを基にして、
自分(私)それぞれが、
それぞれ流に分析し,
解釈しながら、
外的世界を見ていると、
いうわけです。
だからこそ,
世界観も、宗教観も、人生観も、生活も風習も、
それぞれの頭の現象と認識であり、
人により、民族により、国家により、
ことごとく異なっているのです。
そういう人間が、集団で生きる為に、言葉を発明し、
共通の考え(理念)や掟や価値があるもの、美しいと思うものや
正しいと思うものを、
共有化してきました。
反対に、
集団を脅かす悪や、
他者を殺戮することや、人間を滅ぼしかねない不道徳や攻撃する対する規制や防衛を法や社会通念としてさだめ、
社会の中の共同の文化として作り上げながら,
歴史を紡いできたわけですね。
つまり人間は、ある種の脳環境を共有し、
外界に反応し、
自分の内面に起きることを、
外に現象化させながら、
文化と文明を創造してきたわけです。
その時,注意しなければならないことは、
心理的防衛規制が働く時人間は、
内面とは逆の行為行動するということです。
例えば、自信のない者や劣等意識が強い者ほど、他者に居丈高になり、
小心者ほど、暴力を振るったりと、
自分の内面の弱さを隠す為の振る舞いをします。
内面に自信がない者ほど、外側を着飾り,装飾します。
豊臣秀吉の金の茶室や、
ほんとうは自分の中に、
ユダヤの血が入っているが故に、
ユダヤ人を迫害しヒトラーのように。
◯
人間は、その内的世界が外に投影される。
つまり、人間社会、人間世界はすべて、
人間の内面を映し出しているのです。
という事は、
現代のゆがみや荒みは、
そのまま人間の荒みを映し出している、ということです。
いつの間にか日本人は、事なかれ主義になったり、
他人を忖度してばかりになっなり、
悪しき傍観と調整主義者になったり、
大切なくものをなくしているように思います。
とすると、今必要なことは、
私達ひとりひとりが,今のままでいいのかどうか?
何が大切で、修正したり、或いは見直しながら、
乗り越え、解決していく必要がある、ということです。
このまま,社会はフェイドアウトしていくのか。
現実的に見れば、
確かに人間は,利害でしか動かないかもしれませんし、
私なども今の世の中を見ると、
自分の無力感を感じて、折れそうになりますが、
しかし確実に言えるのは、
利害ばかり、利益ばかりの経済を優先した故に、
今の荒廃があるのではないでしょうかねー。
時代や社会を作っているのは、
間違いなく、私達ひとりひとりの
脳世界です。
私達は、どう生きるか、
どう存在するかに、
責任があるのです。
私も折れないで頑張ります。
次回は、歴史は何を作ってきたか、
宗教と,その役割について書きます。

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