私達は地球環境も経済成長も、有限の中を生きている。
だからこそ、これからは歴史からは消費経済の繁栄ではなく
もっと地に足をつけた地道で
この事をしっかり認識した上で、どのように他者や他国と共存していくか。
今は無理ですが、やがて少しずつその事に人々が気づいてゆかざるを得なくなるのではと、思っています。
今までのような資本主義の消費生活ではない、
もっと賢く聡明に、
地球環境をこわさない、
さらには自然や他の生き物と共生できる、経済や産業システムを
新しく創造していかなくてはなりませんね。
自然と人間の関係を初心に戻してやり直す。
そして、嬉しいことに、まだほんとうに極小ですがもうそれを始めている人々がいます。
奇跡の林檎の木村秋則さんや映画「どこかに美しい村はないか」でご紹介した、
林檎の自然栽培佐々木悦雄さん、菊池青年夫妻。
またや茂木町で農業と宿やとパン屋をやりながら自然どの共生を試みる君島青年夫妻とその仲間たち。
また岩手県田野畑村の吉塚さん夫妻の山地酪農はなんて素晴らしいことをやり遂げられたのでしょうか。
ここにも現実的で具体的な希望がみえるでしょ。
更に菊池青年の師匠である秋田大潟村の石山範雄さんと氏が経営する「石山農産」
それらの産物を扱う商店の「ナチュラルハーモニー」など。
その他にもあちこちで、
新しい時代が芽を出しているのです。
特に石山農産は、広くマーケットを見据え、持続的な新しい産業としての自然栽培のお米作りです。
私はその経営戦略を高く評価します。
とかくありがちな
個人的な経営レベルでとどまってしまうのではなく、
ひとつの産業として、立体的に構築され、
確実にマーケットを掴み広げていく、経営的ビジョンをもつモデルとして、
「石山農産」の試みに希望をみます。
そしてまた一方で、お伝えしたいのは
美しい村の復活について。
産業革命が進む中のイギリスで、
動力になる石炭が取れなかったばかりに、時代から取り残された村がありました。
それが湖水地方、コッツウォルズです。
ところが今コッツウォルズには、世界中から人々がやって来ます。
人工的な街ではなく、自然の中のその美しい村で、人々が癒される。
私は、そこに遠野を重ねます。
それは遠野だけではなく、日本の他の地方にも同じように、
時代に消費されなかった村があるでしょう。
そこには私達の大切な歴史と伝統と風土が生き残っている。
その村をどのように
村経営をしていくか、も
とても大切な課題です。
◯ ◯ ◯
人間は間違いだらけ。
試行錯誤の中を生きるしかありません。そういう中で、
必要なら立ち止まり、厳しく精査しながら、やり直していく知性や勇気こそが、
人間を生き延びさせた行くと、
思います。
さて次は、心について、書かねば、ね!
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