世界に冠するアメリカ。
反対に共産圏ソ連は崩壊し、ロシアの経済はドン底になりました。
輸出も輸入もエネルギーすべてがその掌中に入ってきた。
まさにアメリカは奢りの世界へと入っていきます。
アメリカは、手がかり、人件費やコストが高い
<ものづくり>の製造業を、
自分達が目下に置き、人件費やコストの安い中国やアジアへ下請けさせていきました。
これは日本も同じですね。
農業も、安価な国からの輸入で間に合わせる。
当然国内産業は空洞化し、
製造業も農業もどんどん衰退していきました。
その専門の技術者やエンジニアも、どんどんいなくなっていきました。
これも日本と同じです。
そしてその代わりに、
頭のいい彼らは、とんでもないことを考えだすのです。
頭がいいというより狡賢い。
つまり、額に汗して働くのは、目下の国々にやらせ、ものづくりをそこに依存し、
自分達はもっと頭脳プレーをやり、安易に金が手に入る、
金が金を産む投資経済へと、舌舐めずりし始めるのです。
冠するアメリカのウォール街のもと、
世界中の金を集めて動かし搾取して行こうという、
いわゆる、
金融の国際化が目論まれていきました。
世界中をアメリカのファンドが支配してゆき、
更にI T産業も押さえておけ、と。
こうして一方では、労働者が切り捨てられてゆき、
他方では富裕層は益々優遇されるという格差社会になっていったのが、
まさに今のアメリカです。
ちょうどその頃、国内が疲弊し、ドン底であったロシアにプーチンが現れ、ロシアを立て直していきます。
こうして世界に冠すると勘違いをしたアメリカと、
それを取り巻く西洋諸国と
属国の日本、韓国という構図が、
今の世界の現状です。しかし、
彼らの周りで、
ジーッと冷めて彼らを見ている国々があることに、
彼らは気づきませんでした。
自惚れて,自己中心にしか世界を見れないアメリカと西洋諸国、そして日本と韓国とを…。
もうアメリカが旗を振っても、動かない国々です。
しかし、注意しなければならないのは、
彼らは一方では、プーチンの
ロシア立て直しの手腕をみている。
つまり,アメリカのグローバリズムに組せずに、自国の経済を促進させて行こうとする国々です。
彼らは日本人みたいに、安易で感情的でもなく、
ヒューマニズムやグローバリズムでもなく、
極めて冷めた目で、アメリカを見,ヨーロッパを見、
ウクライナ戦争を見ていると、思います。
もしかしたらこれからは、
ロシアにシンパシーを持つ国々が増えていくかもしれません。
そしてこのウクライナ戦争は、
これまでのアメリカの一極支配とEUヨーロッパ世界が
瓦解するトリガーになるかもしれない。
今回トッド先生の「西洋の敗北」を読んでみると、
アメリカの凋落はもう、手の打ちようがないです。
このシリーズ第一点で書いたように、
アメリカ人の基軸の精神が壊れ、
心の拠り所であるアイデンティティを失った人々が、
空虚に彷徨っている。
空中分解しかねないアメリカは、
トランプ氏なんかではどうにもできないと思います。
でもね、日本もウカウカしていると、そうなります。
次回では、世界(とは言ってもアメリカの支配圏)から経済制裁を受けたのに、
ロシアがなぜ崩れなかったかなどについて、書きます。


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