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田下憲雄とイノベーション8、時代の鍵はインテージの中にある。

人間の脳はある種の追求が飽和状態になったり、集中が頂点に達した時、

そこから新展開が始まる。

そういう風にして、人間は進化してきたのではなかろうか。

或いは科学者やクリエーターの中のひらめきや芸術性は、

そういう風ににして開かれるのではないだろうか。

今も私は言葉が天から降ってくる。

書きたいのは、人間とはどういうものである。

シュンペーターが凄かったのは、その経済学の一角で、

人間とはどういものであるかを

見逃さなかったからこそ、

人間の中に周期的に起きる普遍性として、

破壊と創造のサイクルを見つけ出したのではないかと、私は考える。

憲雄氏も常にその経営ビジョンの一角に「まとも」ということを置き、

ある種の普遍性を、見つけ出し、

インテージの旗として掲げた。

人間の本質的な軌道を探し出す為には、

自分の中の欲望や野望をすっかり削ぎ落としていないと、

見えて来ない。

なぜなら、自我のバイアスがかかってしまうからです。

最も素朴で,

原木に彫られた仏像のような人間の姿が見えていないと、

見えて来ない。

逆に欲望や野望まみれになったのが、今の

アメリカであり、ヨーロッパであり、日本であり、

勿論、中国,ロシアも同じ。

それらの国々が、

いかにバイアスがかかりゆがんでいるかわかるでしょ。

そして困ったことに、世の中を見渡して見るとやれ、

トランプがどうの、プーチンがどうの、習近平がどうのと、

私からすると表面的なことばかりが右往左往して、

最も見極めなければならないことが抜け落ちている。 

⚫️いったいトランプはプーチンは習近平は、

どんな国を作ろうとしているかという、

彼らみている遠望の風景とはどんなものであるのか。

それらの国々は、どういうリアリティを持って、どこへ行こうとしているのかを、

見極めなければいけませんね。

翻って自国日本はどうなんでしょうか。

この国はどこへ行こうとしているの?

何をやろうとしているの?

さっぱり見えて来ない。

少なくともプーチンや習近平には、10年後の自国イメージがあるように私にはみえる。

日本の政府からはまるでそれが見えて来ない。

みんなが批判しているトランプさん自身は、それを掴めてはいないが、しかし、

未来のための破壊役を引き受けており、

副大統領のバンス氏は、

その破壊の先を遠望しているように私には見える。

時代を遠距離のスパンで見通してゆくそれは、 

とっても大事なことである。

     ◯

憲雄氏は、自分がいなくなっても50年は大丈夫なインテージにしたいと、

会長になっては、

まるで住み込むみたいに中国へと通いました。

そこには彼の意図する「棲みこみ」の理論と実践があり、

まさに中国と中国人のアイデンティティを、

🔴彼らの芯のところから理解して、そこから、

中国を遠望するという目的があった。

しかし、

しかし本当に残念ではあるか、

あまりにも後継者が凡庸であったのか、

強制的に遮断されてしまった。

憲雄の失望は大きかった。

本当に残念だね〜。

それを突き止めていたら,

どんなに素晴らしいビジネス展開,

誰も思いつかないような、

ビジネス展開を遠望をできたかと思います。

しかし、諦めてはいけない。

なぜなら、田下チルドレンがいるからね。

中国で憲雄氏の元で働いてくれた中国人の社員もいる。

その中には,憲雄氏の意図を感じてくれていた社員も、いるだろう。

彼らに憲雄氏の思いを託したい。

それは憲雄氏の残した中国への以下の言葉のように。

「領土問題だけでなく、拡大する格差、不動産バブル、役人の不正など、

中国にはさまざまなカントリーリスクが存在する。

社内でも日本では考えられないようなことが起きる。

われわれの力ではどうすることもできないことも多いが、

私の残された時間の中でできることをやって、

中国事業を次の時代に引き継ぎたい。

したがって私の今年のスローガンは「暴走塾年、中国を行く」とした。

老人ではないので、まだまだ身体は元気。

本社の皆さんの支援をお願いする次第である。」

これからの時代、鍵は中国にある。

しかし

資本主義が衰退崩壊する先にあるのは、

⭕️中国の共産主義でも,社会主義でもないと、私は確信している。

シュンペーターが描いた理想の社会主義への移行のそれは,

まぎれもなく憲雄氏がその手のひらで温めて育てようとした、

小さな会社インテージの中に萌芽する。

社員を犠牲にしない。

そして人々のそれぞれの才能が結集して生かされる会社、

インテージであったと

思う。

真は香本博さんのカレンダー「レタス色の山たち」

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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