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立花さんと大江さんの対談記事をもっと詳しく説明します。

今朝、挙げた立花さんと大江さんの対談記事を読まれた方は、少し不消化だったと思います。

今頃になって、そこを詳しく説明する言葉が私の脳から降りてきたので説明し直します。

大江健三郎さんは、昭和の人ですから、どうしても思想や哲学から人間や時代を分析しようとしますが、

立花さんは徹底したサイエンスの目から、人間や時代を分析していきます。

その時大江さんの思想や哲学の視点はどうしても、人間的な視点や思いが入ってしまいます。

ところがサイエンスの明かす人間は、そう言うヒューマンなものなど入る余地がなく、

科学は冷徹に、人間とは何かを、炙り出してしまいます。

例えば、サイエンスでは、何の情緒もなく、人間は物質だと宣言してしまいます。

そう言う冷たい宣告をしてしまいます。

ただ、その一方でサイエンスや脳科学は、

前頭前野には、人類が遺伝子で少しずつ磨いてきた高次の理念や高邁な行動に感動する機能がある事を

証明しました。

だから私は、前頭前野の眼窩前頭皮質にあるその脳神経細胞こそ、

人類史の勝利だと思うのです。

人間の遺伝子を少しずつ書き換えながら進化してきだからこそ、

私達は、人間の平等や自由の理念まで進化したのです。

それを科学が明かしてくれたと思います。 そこを踏まえながら、なお、人間とは何か。

更に人間がその進化とどう向き合うかを、

サイエンス及びテクノロジーと合わせて考えなければならないと、

私は考えます。それがAI時代に入った今、問われていると、私は思います。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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