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◆立花隆氏、養老孟子氏、そして良寛!その3人間の脳はすぐ「分かったつもりになる」

人間の脳はすぐ「分かったつもりになる」ということについて書きます。

情報社会では、溢れ出る情報は、その人にとっては疑似的感覚入力にすぎないのに、

それを勘違いして、分かったつもりになる。

しかし、それはあくまでも、仮想として分かったつもりになっているだけです。

だからこそ、それが現実になると、行き違いや誤解が起き

、人間は争うのです。

つまり現実の蓋をあけてみると、

そこには自分が想定したこととは違う世界が現れるからです。

ただその時、自他の分離ができている人間はそれを受け入れていきますが、

自他の分離ができていない人間は、失望したり、怒ったり、絶望するのです。

※自他の分離とは、自分と他人とがまったくベツモノであるという自覚が出来ていることです。

●常に主観と客観世界の両方が確立できている人のことです。

なぜなら人間の脳のはたらきには、

自分と外的世界や他者を<同じとしてしまう>働きがあるからです。

また、自他の分離ができるようになるには、

たくさんの失敗や挫折や争いを経験することが必要です。

失敗や挫折の中で、やっと他人と自分の違いを認識し、

自分と他者には相当違いや距離があると分かるのです。

ところがデジタルコンピュター世界で人間が囲いこまれてしまうと、

自他の分離ができる経験や体験が奪われてしまう危険性があります。

自分をより客観的に見ることができる能力が育てられず、

脳の能力が退行する可能性があります。

立花氏が教えてくれた・日本の先端科学の世界がもつ未来への希望、と

養老氏が警告する・自然の中で生きれなくなる未来への危惧。

この二つの矛盾することをどのように止揚するか、

それが人間の大きな課題になると、私は考えます。         つづく!

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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