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漱石の預言5、西洋思想と東洋思想はまるで違う世界!

ヨーロッパを旅行すると、あちこちの国々の教会には塔があります。

高く高く天に向かって伸びる塔です。

塔は天への憧れであり、

より高く天の神へと繋がろうとする

ヨーロッパ人の願いの象徴のように、私には思えました。

それは「私」が神と繋がる祈りの世界です。

キリスト教は唯一の神であるヤーウェが、

🔴世界を支配する宗教です。

キリスト教は唯一の神であるヤーウェ以外の神を認めません。

だからこそ、

異教徒達を改宗させる為に、あのザビエルも、

はるばる日本までやってきたのですね。

神ヤーウェば、厳しいと同時に愛に溢れる神であり、

だからこそキリスト教は、世界宗教になり得たのだと思います。

そして信者は己のすべてを神ヤーウェに委ねる。

故に、

神に背くことは、神を冒涜することでもあります。

それに比べ、仏教の寺院はなだらかな稜線の屋根を持ち、

その屋根の下の元に人々を集め、🔴人間の生き方を説いていきます。

仏教は、キリスト教のように🔴個人が神と対話するのではなく、

観音様は、まるで海に投網を投げるように、

すべての民を救おう(掬おう)とします。

仏陀は始めから、生きることは苦であることを説いている聖者であり、

その苦の中をいかに生き延びるかを説きます。

仏教も大きく二つに分かれていきました。

上部座(小乗)仏教と大乗仏教です。

上座部(小乗)仏教は、

出家し、戒律を守り、悟りを開く為の厳しい修行をします。

それは厳しい自己省察の中で、自分を突き止めていきます。

それに比べて大乗仏教は、

衆生(すべての民)を救済するのを目的にした仏教です。

もうお分かりなったと思いますが、

キリスト教は神が、個々の個人と繋がり、その個人を神が癒し救っていきます。

仏教は全体、全部を救おうとします。

そして、仏教は人間を支配するのでもなく、征服するのでもありません。

🔴教えなのです。

キリスト教は15世紀からの大航海時代に,

植民地を求めて、さらに異教徒を改宗させる為に、

世界へと乗り出していきました。

更に言うなら、神が個人と契約するキリスト教の世界は、 

他者とは、対立する世界です。

反対に仏教、特に大乗仏教の世界は、

同化する世界です。

そして小乗仏教の世界は、自分を突き止め覚醒していく世界です。

いうなれば、

西洋世界と東洋世界は、

かくも違う世界なのです。

問題は、果たしてアメリカや西洋諸国の人々が、

東洋世界を理解しているか、

或いは、

理解できるか?

理解しようとしているか?

です。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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