ドクターXで看護師長を演じる高畑淳子さんは、本当に見事でした。
歩く姿、直角に礼をする姿、
使命感に満ちた表情、
台詞は滑舌が素晴らしく、
マージャンの手さばきも、
何から何までが白木看護師長であり、見ていて本当に気持ちが良かったです。
それに比べて、シリーズ7の広報室長三国蝶子を演じた杉田かおるさんは、どうしたんでしょうか。
まるで平凡で、締まりのない女性で、
広報のエキスパートの三国蝶子室長は、いったいどこにいたのでしょうか?
同じ広報室長の草刈民代さんも棒演技でしたが、
しかしその立姿はキリリと気持ちが良かった。
役づくりは気負いすぎてもわざとらしくなります。
だから西田敏行さんのような軽妙さは名人級で、
誰もができる訳では有りません。
あそこまでいかなくても生瀬さんや吉田鋼太郎さん、
勿論エンケンさも勝村さんも鈴木さんも、
きっとそれぞれの役づくりを周到にやっておられると思います。
優れた演技を見るととても満たされます。
それが極悪人であろうと、
拍手を贈りたくなります。
これはある俳優さんがインタビューで話しておられたのですが。
もう、救いようがない悪人を演じる時でも、そこに、その人間のどこか何がいいところを想像して見つけだす。
つまり、例えば殺人犯の中にも、
その人間がどうしてもそうせざるを得なかった、その人間の事情と言うか、宿命と言うか。
そんな人間でも、どこかで優しかったり、
そういうものを突き詰めて自分の身体と心に入れるのだそうです。
そうでないと、たいへんな負荷を
役者さんは負ってしまいます。
救いようが無い人間を演じる時、
その役者さんに、どれ程ストレスがかかるかと思うと、
つくづく大変な仕事だなぁと思います。
でも、くれぐれも、安直に役を作らないで頂きたい。
逆に演じ切った後の爽快感を
是非味わって頂きたい。
上手い演技を見た後、
私達は、そこから、沢山のエネルギーや、
勇気を貰うのですから・・・。


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