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◆人間はどこへ行くのか、その9稲の国の音楽!

毎日小難しいことを書いてきたので、ここらでちょっと一休みして、音楽の起源と発達について。

音楽の起源はアフリカの<泣き女>からというのは

30年くらい前の私の知識ですから、今はもっと違った説があるかもしれません。

まあとにかく北アフリカで生まれた音楽の種は、三つの流れとなります。

一つはヨーロッパ大陸へ流れ、グレゴリオ聖歌から宗教音楽、

更には宮廷音楽からクラシック音楽と発展していきました。

この事はもう皆さんご承知だと思います。

そしてもう一本は、17世紀の奴隷船によってアメリカへと運ばれた

アフリカのリズムであるツービート(アフタービート)の音楽です。

それはカリフォルニアのゴールドラッシュの喧騒の中、

酒場でピアノを弾くクレオールの音楽と合体して原形ができ、

奴隷たちの葬式のときのドンちゃん騒ぎの音楽ラグタイムお祈りの黒人霊歌、

ゴスペル、ソウル、ブルース、

そしてジャズ、ロックが生まれてきます。

なぜビートルズが一機に世界を席巻したかというと実は、

17世紀の奴隷船によってリバプールを始め世界の港町に、

ロックの原形のツービートの種が撒かれていたからです。

さて、私がご紹介したいのは、最後の一本、それは、

中東の諸国などを経ながらシルクロードに乗ってタクラマカン砂漠を超え、

東洋にやってきた音楽です。

それは更に中国や朝鮮半島を超えて、はるばるこの日本へとやってきて  

雅楽となりました。

雅楽は催馬楽や今様になり、お神楽や能楽や琵琶楽、田楽や浄瑠璃になり、

江戸時代には長唄や常磐津、義太夫、もちろん歌舞伎もそうですね。

やがてそれが演歌になっていきます。

はるばるアフリカからアジアをめぐってきたこの音楽の特徴は、

メリスマという歌い方にあります。

いわゆるうねりというか、演歌でいうと<こぶしを廻す>というものです。

雅楽もうねっているでしょ!!

中東やインドの歌謡曲の中にもこのうねりがあります。

この流れの音楽はみんなウ~ンとうねるのです…面白いね!

音楽は実は世界を巡りながら日本にやってきたというわけです。

そしてはるばるアフリカからやってきた音楽は日本では稲の文化と共に発展していきます。

なぜなら、江戸時代までは、日本はいつも稲作と共にありました。

つまり日本は<稲の文化の国>なのです。

しかしそれも忘れられ、昨今はなんだか日本の代表産業は、

自動車産業や電気産業や工作技術の文化のように思われがちですが、

ずっと一貫して日本の歴史を貫いてきたのは。<稲の文化>です。

貴族文化や武士の文化の根底には、地下水のような農民の文化が底支えしていました。

文化は私達の遺伝子でもあります。

つまり私達日本人のアイデンティティーの根底には稲の文化があること。

今日はそれをちょっとお伝えしたかったのです!

次回からこのシリーズ「人間はどこへ行くのか」のまとめ、総論に入ります。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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