シリーズ「ガラス戸の中より」日本はこれからどうなっていくのか、その6、脳を甘くみるな!

脳を甘くみるな、と私は思います。

脳を甘やかしていると。

その人間の知性の成長が止まります。

ゲーム、漫画、アニメ、映画などで、

●現実逃避として、妄想世界が流行ることや

ひきこもる若者たちの脳の中になにが起きているか。

脳の反応を大きくわ欠けると<快と不快>に分かれます。

もしそれを快と感じたなら、そこがどんどん強化されていきます。

反対に不快と感じたなら、そこはどんどん削除されていきます。

こういう脳の大きな反応原理の中、もし

妄想することが快になっている場合は、

妄想する能力が加速されていくのです。

その妄想は以下のように文脈化されていきます。

1、もしかしたら…かもしれない

2,たぶんそうかもしれない。

3,たぶんそうに違いない

4,おそらくそうだ。

5,きっとそうに違いない。

という風にです。そして

5、に至っては妄想が現実として確定した瞬間です。

妄想の思い込みが確定すると、それがあたかも本当の真実であるかのように

その人間の精神世界を乗っ取っていきます。

(オーム事件を思いだしてみてください。)

つまりマインドコントロールの世界に入っていくのです。

妄想世界の映像やまんがやゲームは、

悪くすると、社会全体が妄想のマインドコントロールに陥ってゆく危険性も

あります。

さて、

人間不信に陥ったAさんは

人間には必ず裏があるという妄想(思い込み)に陥りました。

あるとても気のいいおばさんが、彼女のことを気に入り、

素敵なピンクの毛糸の靴下を手編みしてくれました。

しかし、その時の彼女は、

「靴下をくれるには、きっと裏があるに違いない」という風なことをぽそっと、

私に漏らしました。

「そうじゃないよ。あのおばさんはアンタがとても気に入って、

だから、自分の手編みの靴下を編んであげたくなっただけのことだよ」と

即、私は言い返しました。

事実その通りで、何も裏などありませんでした。

しかし

ずっと引きこもって、他者と係らなくなると、人間不信はつのっても。

人間の優しさや、温かさや、ささやかな愛情にはなかなか触れられません。

昼夜逆転し、人とかかわらず、

ゲームや漫画の妄想世界の●架空の人間関係を、

人間の姿だと思い込むAさんは、

頭の中が観念的になり、もう自分の

肌感覚で人間と向き合うことができないのです。

感覚や感性までが鈍くなってしまったのです。

引きこもりの中で、実際の人間関係の中を生きていないため、

皮膚感覚で、他人の愛情や温かさを感じる脳機能が(感覚入力の能力が)

鈍磨してしまったのです。

それは引きこもりでなくとも、心を閉じたり、

いつも疑心暗鬼の先入感で生きていると、

身体も脳もそういう風になっていきます。

思う込みの観念だけで人間を決めつけて理解するようになるのです。

恐ろしいね!!

だから、彼女に親身になり、いろいろ気遣いをしてくれた人にさえ、

その温かさが分からず、

冷たい反応で応じたり、皮肉ったりしてしまいました。

勿論その都度私は、そういう彼女の行為をたしなめました…苦笑!

現実の広いフィールドで、いろんな人と出会うことが

とても大切なのですね。

ただAさんは

私と行動を共にするうちに、自分の感覚が短絡するのだという事にも

だんだん気づいていきました。

やっと心が解けていったのですね。

さらにもっと深刻であったのは、

脳は●体を使って覚えないと、いろいろなことが身につきません。

ずっと引きこもり、昼夜逆転の生活の中、

彼女を溺愛する共依存の母親が彼女を甘やかし、

洗濯したり、掃除したり、ご飯を作ることなどの

こまごまとした生活の一切をしてしまい、

口では自立してほしいと言いながら、

せっせと彼女の世話を焼きました。

だから、彼女は自立するための

生活のこまごまとした雑事がほとんど身についていません。

逆に、めんどくさいという怠け癖が着いてしまいました。

怠け癖というと、いかにも人格に問題があるように思えますが、

そうではなく、

脳と身体がそういう風に偏って(システム化)しまったのです。

脳は甘くありませんから、

何事もめんどくさいということが、

彼女の脳のなかでシステム化していきました。

この日常的な意識や行為が脳の中でシステム化する、ということが

大事なのですが、

それが逆に恐ろしいこともであるのです。

脳は使わない所の神経は退化していきます。

問題はそこなのです。

脳の中で一端システム化したことは、

なかなか変えることができないのです。

Aさん場合も脳神経の使い方が偏り、

なにかあると、すぐ、めんどくさいな~という気持ちが先に湧いてきて、

それが良くないことだとわかっていても、なかなか身体が動きません。

昼夜逆転し、ゲームをしたり、漫画を画くことは快感であるが

日常的なことはめんどくさい(不快)と

脳神経がシステム化しまった脳と身体をもとに戻すのは

ほゞ無理に近いです。それほど大変なのです。

意識的にトレーニングしなおすしかありません。

それと、もう一つ深刻なことは、

現実に向きあわず、架空、仮想空間で生きることは

脳や体が現実体験から入力する情報が、極端に少なくなってしまいます。

つまり、現実逃避して、妄想や架空現実(非現実世界)で生きると

その少ない体験知のな中で現実をいじくり、推測と妄想という、●観念の中で

現実を作りてしうまいます=頭でっかち人間。

また感情も体験がないと成熟しませんせから、

先のAさんのように、すぐ負の感情を妄想と結び付けるという、

●感情の短絡も起きてきて、

何でもないことを誤解したり、

すぐキレたりします。

もう、なにひとつとしていいことはありません。

人間は、社会や他人と係りあいながら、

ぬきさしならない現実の中で、厄介なことに直面したり、

それを解決したり、乗り越えたり、時にあきらめたりして、

体験知や経験知が育ちます。それに伴いながら

感情も磨かれていきます。

磨かれるというのは、経験値や体験知が豊富になり、

様々な状況に対応できるようになる、ということです。

いうなれば社会適応の感情へと熟していく、という事です。

しかし妄想や架空空間では、そういう厄介なことや面倒で、

ぬきさしならないことには直面しなくていいのですから、

自分の感情や行動をコントロールして解決する脳の成熟や高度化はできません。

頭が発達せず、単純なまま、小児的なまま、というか、

●精神年齢が低いままになってしまうのです。

今日本には74万人のニートがいると言われています。

それはほんとに大きな喪失です。

それにもまして残念なのは

全部がそうだとは言いませんが、彼らの脳世界は、

もしかしたら取り返しがつかないかもしれません。

せっかくの人材をもったいないですね~。

年齢が進めば進むほど、脳の固定化がおきます。

さらに一方では、現実に夢や希望ない若者たちの中には、

どんどん妄想世界が浸透しています。

そのことをそんなに心配する必要はないかもしれません。

おそらく、そういうことを危惧するのは私だけかもしれません。

もしかしたら、私が思うほど、それは深刻ではないかもしれませんが。

ただ、十年後、数十年後には、もしかしたら、その結果がでてくるかもしれません。

ニートの問題は実は、とても深刻だとおもいます。

そして74万人のニートの若者だけではなく、

若者たちがイキイキと日本の社会を創造していくためには

どうしたらいいのか。

最も問題なのは、日本の今の政治状況です。

そこにはもううんざりするほど退廃した政治が臆面もなく

繰り広げられている。

そこはもう希望ゼロ地帯であり、

はたして若者が政治に参加したいだろうか・・・?

さて、今日はこれから胸のしこりの手術にいってきます。

一泊二日の入院です。

かえって来たら、続きを書きたいと思います。

では、行って来ます!!

光へ光へと花が向いていきます
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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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