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◆人間はどこへ行くのか、その5,ハックスレ―の未来図!

二つの進化論、まずハックスレーが描いた未来社会からご紹介します。

ただあまりに強烈ですのでもしかしたら途中で拒絶反応が起きるかもしれません。

しかしどうぞ、ちょっと頑張って読んでいただけると、嬉しいです。

ハックスレーが書いた未来は今から350年くらい先を想定しています。

しかし実はもう、それらは今の現実となりつつあります。

彼が想定する科学技術が高度に発達した未来社会では、

●全体主義者が科学技術を利用して作り出す社会を書いています。

全体主義者の台頭に関しては、今の共産圏だけではなく、民主主義圏においても、

またこの日本においても、

・政治が私物化されたり、公文書偽造がまかり通るなど、また

・一部の人間だけで重要なことが決定されたり、

・経済を独占されたりと、様々にその萌芽が顕れていることを、

皆さんもなんとなく感じているのではないでしょうか。

話を進めていきますと、その頃になると、

世界国家ができていて世界総統が、10人くらいで世界を管理しているという想定です。

・人間はみな試験管ベイビーで産まれ、国家が人間を管理し、

・親子関係はありません。

・国家が必要とする人材を、産み分け、階級を作ります。

それは・高度知能エリートから、最下層は単なる労働力として階級化され、

・最下層の人間は、クローン人間として、一度に96人が作られます。

・最下層の人間は10歳くらいの知能レベルととどめられます。

また人間が自由に・本を読んだり、自然や草花などに触れないようにまた、

・それらを愛好しないように規制されます。

なぜなら、

・自然愛好家になると、・人工的な工場生産品の消費がおちてマイナスになるからです。

これももうほゞ、現代においても同じ現象がみられます。

さらに・睡眠時教育によってさまざまに意識をマインドコントロールします。

現代は、睡眠ではないけれど、

・何度も何度も同じコマーシャルを流して潜在意識の中に刷り込み、

・人間の意識コントロールしている現代の状況そのものでもあります。

そして・エンターテイメントでは、

・触覚まで含む

●ヴァーチャルリアリティの映画をながします。

これなどは、・私が危機感をいだいている日本のエンターテイメントの現実そのものです。

以上雑駁にかきましたが、

ハックスレーは、1960年当時に、すでに科学テクノロジーのマイナス面を踏まえた上で、

この小説を書いています。

しかしこれは人間にとっては最悪のシナリオです。

あくまでも科学技術のマイナス面に対する警告ですから、この通りになるとは限りませんが、

それでももうクローン技術もが使われており、

AIを搭載した自動運転の自動車も走り始めました。

ハックスレー自身は相当事前に調べ抜いてこの作品をかいているのではないかと立花氏は書いています。

そしてむしろこうならないようにするための検証を、彼は警告しているのだと思います。

どうでしょうか、拒絶反応はおきませんでしたか?

次にもう一つのヴェルナツキーが考えた進化論は

・人間は将来『独立栄養生産物』に自己を作り替えなくてはならない、という理論を展開しています。

ただ、これもあまりに刺激が強いので、

この事は次回に書きます。本当にお疲れ様でした。

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この記事を書いた人

作家。映画プロデューサー
書籍
「原色の女: もうひとつの『智恵子抄』」
「拝啓 宮澤賢治さま: 不安の中のあなたへ」
映画
「どこかに美しい村はないか~幻想の村遠野・児玉房子ガラス絵の世界より~」

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